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神様はこの良き紳士淑女を休ませます。

残り少ないですが、ライヴ、よろしくお願いします!

●12月15日 日暮里bar porto
http://www.geocities.jp/barporto/BarPORTO_Frame.html

東輝美(ボーカル&ギター)

織原良次(フレットレス・ベース)


●あと、12月17日と24日、青山のポールスミスで、フルートのうららちゃんと二人で、クリスマス・ソング・ミニライヴやります。気楽に聞きに来て下さい!





なんか、日頃から度々発言している通り、感心はしても感動とかはあんまししない、つまんない私ではありますが、たまたま、ここのところ、数名のミュージシャン友達から、とてつもない暖かいものを感じる出来事があり、落涙を禁じ得ない状態にあります。弱い人間は優しさには過剰に反応します。

 そのせいか、かなり昔の事をふと思い出しました。当時のバイト先で、勤務中は飲食は禁止であるにも関わらず、チーフが離席してる間に、隣りに座ってる人物が「東、これ喰う?」と机の下で贈答用の御菓子の箱をこっそりあけて、私に分けてくれたんだけど、その瞬間なぜなのか、非常に不思議なんだけど、全身が震えるほどの喜びと安らぎの波が訪れたのでした。
その人の事は、取り立てて良いとも悪いとも思ってなくて、私にとっては、ごく普通のバイト仲間であります。相手だって無論、特別私に良くしようなんて思ってません。たまたま、菓子折をもらったから、たまたま隣りにいる私に分けただけです。私は、それほど優しさに飢えた寂しい人間だったのでしょうか、と思うと、まあ、今も昔も、一般的には「うざい」「歩いてるだけで迷惑だ」と言われる私といえど、一緒に遊ぶ友達がいないわけじゃないし、彼氏とかもいたし、バンドもやってたし勿論家族がいて、溺愛する猫もいて、完全に孤独であるとは言い難い状況です。かといって、いくら私が貧乏とはいえ、この豊かな日本に住んでいながら、お菓子一つにそれほど感激するほどの飢餓状態にあったとも思えません。
 まあ、おそらく、私はその時点で、せいぜい小腹が空いており、一寸、御菓子が食べたい、まさにその事を体が欲していながら「御菓子が欲しい」、と意識する直前だったのでしょうか。通常なら、「菓子が欲しい」と自分が意識した時点で、人は、可能であればシアトル系コーヒーショップ等におもむき、コーヒーのついでになんか御菓子を注文するなり、コンビニエンスストアで購入するなりの、行動をおこしますが、そうして菓子を手にした時点と、「欲しい」と思った時点は完璧には一致しないです。無論、欲望には持続性があるので、そうして入手したお菓子は喜びをもたらしますが、それでもなんか、欲しい、と意識する直前の、まさに人間全体がそれを欲した瞬間みたいなものがあり、その瞬間と眼前にそのものがある状態が重なる事など、滅多に無く、その時間と空間が重なり合うのは、やはり宇宙の大いなる力っていうか、神の手がもたらした奇跡なのでは無いか。だから全然めずらしくない御菓子にも関わらず、常軌を逸したこの感動は、その相手に涙を気づかれぬようにするのが困難なものであったし、菓子の上に飾ってあったマカデミア・ナッツに至っては、大好きなのですが、食べるのもおそれ多く、しばらくそっと引き出しにしまっておき、指先でころがし眺めたりする位だったのではないか、と単純な推測
をせずにいられないのでした。

人は、ある日、富士山がみたい、と体が欲し、自分は富士山が見たいのだ。と意識し、その、意識までに若干の時間の流れが、あります。それで、いろいろ準備して、旅にでます。で、恋いこがれた富士山が眼前にありますが、実は、富士山が見たい、と体が欲したのは、過去の一瞬であり、今、自分は感動していると思ってますが、それはその、すでに過ぎ去った欲望、2、3日前、富士山が見たいと感じたのの余韻と眼前の富士山が重なっている状態です。で、逆にある日偶然に旅路で富士山をみたときは、あっ富士山だ!と多くの場合歓声をあげるのですが、そのとき、必ずしも富士山を見る事を渇望してる事は稀です。無論、富士山はいつ見ても感動的です。が、その見たい、と本当に思う時間とぴったり重なった時に眼前に富士山があれば、それは神がもたらした事としか思えない。

そう思えばそのちょっと前、やっぱりそのバイト先で、私は、こんな人間なので、どういう職種にしても必要とされる事などないのだけど、わけてもここは、いくら親戚のコネとはいえ、不釣り合いにも程がある、というのはそこは某大手電話会社の子会社で、働いてる人の多くは本社から出向してる、エリートっぽい人々だったのです。で、Kさんという、幹部候補の女性がいていつも忙しそうにして、私になど目もくれないんだけど、まあ、あまり何も仕事を振らないのも気の毒だと思ってるのか、「東嬢、コーヒー入れて」とか「おにぎり買って来て」と一般的には、アリンコにだって出来るような仕事、と言われてる類の頼み事をするのでした。直属の部署ではないので当然とは思いますが、忙しい時はお互い様というムードがあり、みんなが心を一つにして残業しそうな時も定時になればKさんは「東嬢はバンドとかあるんでしょ、帰って良いわよ。」と言い、勿論バンドが毎晩のようにある筈がなく、多くの夜は家で猫を膝にのせてTVとか見てるだけなんだけど、まあ、残業したところで私などは足を引っ張るだけである、という気持ちもあり、お先に失礼するのが通常でした。が、ある時期、Kさんは、大きい仕事の責任者となって、あまりにも忙しそうでした。連日の残業とカップラーメンで段々、顔色が緑色になってて、何だか不安を誘いましたが、私が力になれる事など何もなく、気になりつつも自分は自分の仕事をするばかりでしたが、ある日、誰もいないオフィスで、ワープロ作業を終えて帰ろうとして、ふとKさんの机をみると、なんか手書きの資料みたいのがあって、「今日中」となぐり書きしてあります。相変わらず、夜遅くまで取引先で打ち合わせとかして、帰社して、これを又、今日中に作成するのかー大変だなーと思い、まあ、一枚くらい、ワープロでうっとこう、と軽い気持ちで、Kさんの机にあった書類を勝手に作っておいといたら、翌朝、私の机に、メモが
「ひがしじょう ほんとうに ありがとう 涙ちょちょぎれでした。K」(この文体で、何年くらい前の話しか、わかりますねー。)とあります。しかも文字が一部にじんでいます。あの、クールビューティの、飲み会でもほとんどエモーショナルな部分を見せないK
さんが。、。わたしは、かつてこんなにも人に感謝された事があったろうか。と思うと、せいぜい終電で酔っぱらったおじさんとかを起こしたりして感謝される事はあっても、それは、相手が酔っぱらってて、あくまでも気の毒だからです。Kさんは幹部候補です。将来のセレブリティーです。見た目もきれいで、それはまあ、前途の残業その他の疲れでその時点では、顔色が緑がかってお化粧もぞんざいで、一時的には少々さえない感は否めませんでしたが、その仕事をひと山こえてしまえば、もとの美しさをとり戻す事は明白です。しかも仕事一筋っていうわけじゃなく、休日は彼氏とサーフィンとかしてて、まあ人の内面なんてわからないけど、目に映る彼女に気の毒な面など探しようもないので、つまり、そういう人から私が有り難がられるなんて。書類を打つのに私は30分くらいかかりましたが、Kさんなら3分で出来る筈です。対して有り難い事などしてないです。頑張ってるKさんの中に一瞬、かすめた、3分で出来る作業さえもういやだ、疲れた、という思いと机上の書類が奇跡的に合致したのかなあ、とその、御菓子の一件で改めて考えたのでした。
 
現在、私はとっても悲しい気持ちが持続してるから、その頂点じゃないにしても、
だから、友人の優しさに打たれてるので、彼らが、別に私に優しくするつもりなど毛頭なくて、当たり前の事をしてるだけなのかどうかなんて事は、まあ問題では無いのです。
 神の奇跡は、美しいセレブリティーにも、冴えないボサノヴァ歌手にも、等しく、もたらされる可能性があるのです。お茶菓子ひとつで、それを感じられるんだから、と思えば、
生きてる事に感謝出来る。とキリストの生まれた、とされてる月に思いをあらためるのでした。

 
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by michaelist | 2006-12-13 13:07

ライヴ・スケジュール

師走ではありますが、下記の要領で今月もライヴを行います。いろんな友人といろんな曲を演ります。是非、来て下さい!

●12月7日 青山「プラッサ・オンゼ」
http://www.praca11.net/

8:00スタート
チャージ:2000円

<アス・クリーヴェイス>

東輝美(ボーカル&ギター)
中西文彦(エレキ・ギター)
織原良次(フレットレス・ベース)
ビック(パーカッション)




●12月9日 高津 オンタイム
http://bsn.bbzone.net/ontime/

東輝美(歌・ギター)ソロ
共演・平田王子(歌・ギター)





●12月15日 日暮里bar porto
http://www.geocities.jp/barporto/BarPORTO_Frame.html

東輝美(ボーカル&ギター)

織原良次(フレットレス・ベース)


●あと、12月17日と24日、青山のポールスミスで、フルートのうららちゃんと二人で、クリスマス・ソング・ミニライヴやります。気楽に聞きに来て下さい!
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by michaelist | 2006-12-04 13:14